自分のお店、会社のホームぺージ作成について
お店の開業や会社設立をする際、ホームページはもはや必須ともいえる存在になりました。
開業前にはやることがたくさんあって、ホームページまで手が回らず後回しにしてしまう方もいます。
「開業や会社設立をした後、集客を始めるタイミングで作ればいいんじゃない?」と思われる方もいます。
しかし、銀行口座の開設などの際には、ホームページがあるかどうかは大きなポイントになります。
事業計画書だけではなく、ホームページを見て、実際にどんな内容の事業をおこなっているのかを判断されることも多いのです。
また、ご自身にとっても、自分の事業内容や何をアピールポイントにしたいのかなどの考えをまとめるのにも有効です。
そのため、ホームページは開業前からしっかり準備しておくのがオススメです!
制作を業者に依頼することもあれば、小さなお店や会社の場合はご自身で作られる方も多くいらっしゃいます。
とはいえ、ホームページを作るにしても、まったく初めてでは作成のイメージも湧かないはず。
ここでは最近のブログやホームページでよく使われているWordPressというシステムを使った作成例を簡単にご紹介します。
(当事務所のホームページもWordPressを利用して作っています)
WordPressを使ったホームページができるまで
① ドメインを取得
ドメインとは、ホームページのアドレスになる部分です。(当事務所であれば、portalshigyou.comのこと)
自分のお店や会社の名前に合わせた専用のドメインのことを独自ドメインといいます。
また、ドメインの取得は早いもの勝ちになりますので、自分の使いたいものがあれば早めに確保する必要があります。
後述するサーバーをレンタルした際に、無料で使えるドメインがもらえることもありますが、その場合は自分で好きに選べるのは一部分だけだったりします。
ドメイン取得できる会社の例:ムームードメイン
② サーバーをレンタルする
ドメインだけではホームページは作成できません。
サーバーは、インターネット上にホームページの内容(ファイル)を置いておく場所になります。
通常、ホームページのためのサーバーはレンタルサーバーを利用します。
レンタルサーバーの例:ロリポップ!
③ 独自ドメインを設定する
①で取得したドメインを②でレンタルしたサーバーと結びつけます。
運営元が同じ会社(例えば上記のムームードメインとロリポップ!など)は、手続きがスムーズなのでおすすめです。
④ WordPressをインストール
本来、WordPressは自分でサーバー上にインストールする必要があります。
しかし、レンタルサーバーの中には、お手軽にクリックするだけで簡単にWordPressを導入することができるサービスがある場所もあります。
上記のロリポップ!でも同様のサービスがあります。
⑤ SSL化してセキュリティ強化
SSL(Secure Sockets Layer)というのは、インターネット上のデータのやり取りを暗号化して安全に行うための仕組みです。
ホームページのURLを見て「https」から始まるものや、アドレスバーの横に鍵マークがついているものはSSL化したサイトです。
(古いサイトなどで、SSL化されていないものは「http」から始まります)
こちらも、サーバーが独自のSSL証明書導入サービスなどをおこなっている場合があり、その場合は比較的手軽に導入できます。
⑥ WordPressにログイン
WordPressがインストールされると、専用のログイン画面から管理画面にアクセスすることができます。
インストール時に設定しておいたユーザー名とパスワードを使ってログインをします。
⑦ サイトタイトル、キャッチフレーズの設定
サイトタイトルはそのまま、ホームページのタイトルになります。
その他ブラウザのタイトルバーに表示されたり、検索結果などにも大きく表示されます。
キャッチフレーズは、何のサイトなのかがわかる短文をつけます。
この部分は検索で引っかかってほしいキーワードも入れ込むと効果的です。(地名、駅名など)
⑧ パーマリンクなどの細かな設定
パーマリンクは、WordPressで今後作っていく各ページのURLのことです。
こちらは後から変更すると面倒なことになりやすいので、最初に設定しておくと安心です。
⑨ テーマを選び設定する
テーマというのは、WordPressにおけるサイトのデザインを決めるひな型です。
デザインだけではなく、追加機能があったり、管理画面に新しいメニューが増えたりと様々な影響があります。
作りたいホームページのイメージと用途に合ったテーマを選ぶのが、WordPressではとても重要です。
ブログ向けのもの、会社案内向けのもの、写真が映えるデザインのものなど、多種多様です。
膨大な数のテーマから選ぶことができますが、中にはもう更新されていない(サポートされていない)ものや、メニューが日本語非対応のものなどもあります。
あまりにも数が多いので、「何を選んだらいいのかわからない!」と迷ってしまうかもしれません。
そんな時は[WordPress テーマ]などで検索して、よく使われているテーマを調べてみるのもオススメです。
⑩ トップページを作る
テーマを選んだら、いよいよホームページの内容を作っていきましょう。
ここにきてようやくホームページの中身(コンテンツ)作りになります。
トップページは、ホームページに来た方が最初に見るページです。
店舗や会社のシンボルになる写真を大きく入れたり、最新のお知らせやニュースを載せたり、一番凝った作りにしやすいページです。
トップページは選択したテーマによって、デザインや設定が大きく変わる部分でもあります。
⑪ サブページを作る
トップページだけのホームページもありますが、基本的にはその他にもサブページと呼ばれるページがあります。
当事務所のホームページでいえば、業務の紹介や料金、事務所紹介やお問い合わせのページがそれにあたります。
それぞれ内容に合わせて必要な数を作成し、メニューに表示したり、各ページをリンクさせたりします。
⑫ ロゴとサイトアイコンを登録
こちらもテーマのデザインによって変わりますが、ホームページの上部などロゴを表示しておけます。
画像の推奨サイズがテーマによりますので、きちんと大きさの合ったものを用意するのがオススメです。
また、サイトアイコン(ファビコン)と呼ばれる小さなアイコン(下画像の赤丸の部分)を設定することも可能です。
⑬ フォントの色や、背景などの設定
こちらもテーマのデザインによって変わりますが、お店や会社のイメージに合わせた色を選びます。
フォント(文字)の色は、実際のページで見やすい色になっているかどうかを考える必要があります。
また、背景にはシンプルな色だけではなく、自分で用意した画像や写真を使用することもできます。
⑭ サイトの表示を確認する
WordPressでは、編集画面と実際のページとでは見え方が異なるものもあります。
そこで、「公開」する前に「プレビュー」を使って実際のページの見え方を確認します。
(※ただし、プレビューでは完全に反映できない部分もあります)
また、プレビューで確認してから実際に公開した際も、公開されたページをよく確認します。
パソコンからだけではなく、お持ちのスマホ(可能であればiPhoneとAndroidそれぞれ)やタブレットからの見え方を確認しましょう。
⑮ サイトを公開する
長かったホームページ作りもここでやっと一段落です!
表示を確認した後、間違いなどがなければ公開して、お客さんにホームページを周知していきましょう。
名刺やチラシにURLを記載したり、SNSにリンクを貼るなどことで最初のうちはコツコツ訪問者を増やしていきます。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンでお店の名前を検索すればすぐに出てくるんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、そのためにはまた色んな対策が必要になります。
ざっくりとした流れではありますが、以上がWordPressでのホームページ作成例となります。
なんだか難しそう、と思うかもしれませんが、WordPressでの作成の利点は、なんと言っても更新のしやすさです。
最初はどうしても色んな設定があって難しい部分も出てきますが、その後はぐっと楽になります。
更新のたびに制作業者にお願いしていた、という方もいらっしゃいましたが、自分で更新できるのは大きなメリットです。